手

緊迫した状態にあることを「手に汗握る」と言いますが、緊張すると手のひらにびっしょりと汗をかいていしまうことがあります。

手のひらが汗で濡れると、特に人と握手したり手をつないだりする時に、不快に思われないかと気後れしてしまいます。

どうして暑くもないのに、手のひらが汗でぬれてしまうのでしょうか?手汗の原因と対策について、まとめてみました。

手汗の原因は精神的なもの

人が汗をかくのには、大きくわけて2つの理由があります。

その1つが温熱性発汗です。運動した後や夏の暑い日などに汗をかきますが、これは上がってしまった体温を下げるためにかく汗です。汗をかくことで体の熱を発散して体温を通常の温度まで下げようという力が働くためです。

もう1つの汗をかく理由が、精神性発汗と呼ばれるものです。緊張したり、不安やストレスで抑圧されたりすると、自律神経の1つである交感神経に作用して発汗を促すのです。手汗はこの精神性発汗にあたります。

緊張した状態や興奮した状態になると、交感神経が作用して手汗の分泌を促してしまうのです。

また女性の場合はホルモンバランスの乱れることで手汗が増えることもあります。生理前後や更年期になって女性ホルモンの分泌が減少してくると、急に手汗の量が増加するケースもあります。

おすすめの手汗対策

手汗を極力意識しないように心掛ける

手汗を気にし過ぎると緊張状態が続いてしまい、交感神経が作用してかえって手汗が出続けてしまいます。手汗のことは忘れるぐらいのほうが、リラックスして汗の分泌を抑えることができます。

気持ちが落ち着いた状態になると手汗もひいてきます。リラックスした状態は副交感神経が作用して交感神経が高めた働きを抑えるからです。

睡眠を十分とって規則正しい生活

睡眠不足の状態が続いたり、不規則な生活を繰り返したりすると、自律神経が乱れてしまいます。

すると交感神経が活発に作用するようになり、手汗をかきやすくなります。逆にぐっすり眠ることができると副交感神経が作用して、リラックスしやすくなります。十分に睡眠をとって規則正しい生活を心がけることが手汗対策になります。

食生活を改善して体の内側から手汗対策

食生活も手汗に大きく影響します。野菜や穀物を多めに摂って規則正しい食生活をすると、体の内側からの手汗対策になります。

女性ホルモンの乱れが気になる方には、大豆食品を摂るのがおすすめです。

大豆に多く含まれる大豆イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと同じ働きをしますので、大豆イソフラボンが豊富に含まれる豆腐・豆乳・納豆などを上手に食生活に摂り入れましょう。

また、熱いものや辛いものなど、刺激の強いものを食べると交感神経が活発に作用するようになります。タバコのニコチンやカフェインなども交感神経を刺激して手汗の分泌を促しますので、摂り過ぎには十分注意しましょう。

手汗専用の制汗剤を利用する

手汗専用の制汗剤を使うのもおすすめの方法です。パウダータイプとローションタイプのものがありますが、どちらも手汗の発汗を抑えてサラサラの状態を保ってくれます。

ちなみに脇汗と手汗では汗の種類が違いますので、脇汗用の制汗剤で手汗を抑えるのは難しいです。

手汗の量があまりにも多い場合はお医者さんに相談

それほど緊張していないのに、したたって落ちてくるほどの量の手汗をかく人もいます。

手にした書類が濡れてしまう程の手汗が分泌される場合は、「手掌多汗症」などの病気が原因である可能性も考えられます。

薬によって手汗の量を少なくすることができますし、多汗症内視鏡手術で交感神経を遮断することで、確実に手汗を止めることもできます。皮膚科など専門のお医者さんに一度相談してみるのも良いでしょう。