わきがは何もしなくても治るというものではありませんし、普通の汗の対策をしても効果はありません。
わきがにはストレスが非常に深く関係しています。今回はわきがとストレスの関係性、ストレスを解消するためのおすすめの方法を紹介させていただきます。
わきがが発生する仕組みとは?
わきがは通常の汗とは違った独特の強い臭いを放つのが特徴です。いつもかいている汗の量が増えたので強い臭いを放っていると思っている人もいるかもしれませんが、通常の汗とわきがの原因となる汗はまったくの別ものです。
通常の汗は、エクリン腺から分泌されます。この汗自体に臭いはありません。
汗臭いと感じるのは、この汗に皮脂などが混じり、一定の時間が経過すると雑菌が繁殖するからです。流した汗を放置しておくと身体だけでなく衣服からも汗臭さを感じるのはこのためです。
一方、わきが臭は、アポクリン腺から発せられる汗の臭いです。こちらも発汗した直後は臭いませんが、皮膚の細菌などによって酸化、分解されることで臭いを放つようになります。
アポクリン腺は、全員が持っているわけではありません。アポクリン腺がある場所も、脇の下は陰部、乳輪など限られた場所だけです。左右どちらかの脇の下だけが臭うというケースもあります。また、あったとしても、その分泌活動が盛んでなければわきがにつながりません。そのため、わきがの人は少数派になってしまうのです。
わきがとストレスは非常に深い関係がある
わきがが発生する直接的な原因はアポクリン腺から汗が分泌されることですが、アポクリン腺から汗が出る原因まで知っておくと、わきが予防に有効な対策が見つかるはずです。
アポクリン腺の分泌が活発になりやすくなる原因はいろいろ考えられますが、ストスレもその一因だといわれています。精神的な緊張状態になると分泌されやすくなります。
アポクリン腺から出る汗の成分は、脂質やタンパク質、アンモニアや鉄、そして糖分などが含まれていて、これが酸化や分解されると強烈な臭いとなります。
生物学的には、緊張している状態を相手に伝える手段として強烈な臭いを発するという説もあるようです。ストレスとわきが臭は強い関連性があるといえそうです。
一般的には、ストレスというと仕事のプレッシャーなどがイメージされるはずです。生活をする上でまったくストレスを感じないで暮らすのはほぼ不可能でしょうが、このストレスをコントロールすることができれば、わきが臭の防止につながると考えられます。
わきがを予防するためのストレス解消法とは?
わきがの予防にはストレスをコントロールすることが有効な対策といわれていますが、具体的にはどのようにコントロールすればいいのでしょう?その方法を知るためには、ストレスを分類し、それぞれに対してストレスを避ける方法と、ストレスを感じた場合に解消する方法を考えておくのが有効でしょう。
ストレスの主な原因となるのは、仕事や家族、そしてとの人間関係などが考えられます。人間関係は、そのストレスが深刻であればリセットすることも検討する必要がありますが、なかなか簡単にはリセットできないでしょう。そうなると、溜まったストレスをいかに解消するかがポイントになります。
ストレス解消方法は、人によって違ってくるでしょうが、共通するポイントは、好きな事に集中する時間を確保することです。自分の趣味でもいいですし、気の置けない仲間とのおしゃべりでもいいでしょう。
おすすめの方法は、ランニングなど体を動かすことです。体を動かすと言っても、激しい運動をする必要はありません。ゆっくりかつ、短時間でも良いので、定期的に動くことが大事。もちろん、ウォーキングでも大丈夫。有酸素運動でゆっくりとストレスを発散しましょう。
わきがに関する問題は、ただ悩んでいるだけでは解決しません。自分なりにストレスをコントロールする意識を持つことが大切です。